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コーヒーの挽き目
コーヒーの挽き目 選択サービス
当店でコーヒーをご購入される際には「豆のまま」の他に、用途に応じた挽き方をお選び頂くことができます。
※「豆のまま」で購入され、淹れる直前に挽くことが理想です。
コーヒー豆は焙煎直後からエイジング(酸化)が始まります。粉にすることで表面積が増え、劣化が極端に早まります。
【使用するグラインダー】
当店では「EK43」で豆を挽きます。
EK43はワールドバリスタ・チャンピオンシップ(WBC)、ワールドブリュワーズカップ(WBrC)の公式グラインダーです。
EK43は、高性能・信頼性・最高の粉砕結果により、誰もが認めるコーヒーグラインダーの女王と言われています。その卓越した研削プロファイルは比類なきもので、コーヒーの香りを最も均一に抽出し、味わいを保証し、品質の象徴として知られています。
(コーヒーにおけるグラインダーは、料理人にとっての包丁と同義であり、味を決める重要な要素となります)
【挽き方の目安】
コーヒーの焙煎度・抽出器具やレシピ等によって適切な挽き方が必要になってきます。
目安表を掲載するので参考にしてみてください。
ただ、現代においては多様なレシピがあり、かなり適正幅が広く「これが正解!」はありません。
初期値の目安も文章で示すので、参考に読んでみてください。
①Espresso(エスプレッソ)
詳細
初期目安:#3
袋の破裂予防で、インターネット販売では提供していない挽き方で恐縮です。
Tips
エスプレッソを「早い」「急行」のエクスプレスが語源と説明される事が多くありますが、実際にはイタリアの「搾り出す(エスプリメーレ)」が語源となります。 ネイティブな発音もエクス – プレス – オーではなく、エス – プレス – オーとなります。
②Pour Over(プアオーバー)
詳細
別名:ハンドドリップ等の上からお湯を注いで抽出する方法
初期目安:#10
「フワラードリッパー」、「V60」、「カリタ」等など、最も種類が豊富で普及していると思われる抽出方法であり、レシピも多様です。
当店のプアオーバーは焙煎度により#13〜#16の粗挽きで抽出します。
特に、当店ではアイスコーヒーの抽出にはプアオーバーが必須となっています。
Tips
ハンドドリップ(直訳:手の雫)は和製英語であり、世界的にはプアオーバーと呼ばれます。
また、ドリッパーも通じますが、より一般的な呼称はBrewer(ブリュワー)となります。
コーヒーに氷を入れるアイスコーヒーですが、実は日本が発祥と言われています。
③Moka Pot(モカポット)
詳細
別名:マキネッタ、ストーブトップ、カフェッティエラ
初期目安:#4
外でも手軽にエスプレッソが作れる器具として人気です。
Tips
モカポットを発明したビアレッティ社のオリジナルモカポットは、特徴的な八角形であり、イタリアのデザイン博物館にも展示されています。
④Aeropress(エアロプレス)
詳細
初期目安:#4(エスプレッソ代替レシピ)
初期目安:#10(プアオーバー代替レシピ)
商品名の通り、空気の圧力で抽出する器具であり、その多様な抽出技術から、2005年発売から瞬く間にコーヒー愛好家の定番となりました。今でも続々と新しいレシピが作られています。
Tips
Aeropressの発明者アラン・アドラー氏は、スタンフォード大学の工学教授であり、原子炉・飛行機・潜水艦の計器システムの設計もしてきました。飛行距離でギネス記録にもなって有名なエアロビー(フリスビーの改良版)の開発者でもあります。
⑤Siphon(サイフォン)
詳細
初期目安:#8
ガラス越しに見える楽しさと演出効果は、器具の中でも際立っています。
原理上、どうしても高温抽出になってしまう事からサイフォンは世界的に減少傾向でした。しかし、浅煎りコーヒーの流行り(浅煎りは高温OK)と共に回復してきています。
Tips
名前はサイフォンですが、実は理科で習った「サイフォンの原理」は使われていません。正確には「真空吸引式」や「バキューム方式」となります。
⑥Steep & Release(スティープ&リリース)
詳細
初期目安:#10
プレスとプアオーバーの良いとこ取り。
このジャンルを作った「CLEVER Dripper」が世界的に有名です。現在は後発の「浸漬式ドリッパー スイッチ」もあります。
ドリップケトルや技術を必要とせず、誰でもプロのようなコーヒーができる事から、当店で最もオススメする淹れ方です。
当店では#8で2分浸漬のレシピを採用しています。#13〜#16で4分浸漬するフレンチプレスの淹れ方や、プアオーバーもできて多様です。
Tips
新しい抽出方法であり、これと言ったTipsはありません。
何より、失敗が少なく、誰でも美味しいコーヒーが淹れられる事から人気が高まっています。
⑦French Press(フレンチプレス)
詳細
別名:コーヒープレス、カフェティエール、コーヒーブランジャー、スタントゥフォ
初期目安:#13以上
手軽に、コーヒーの美味しさを余すことなく抽出でき、世界中で使用されています。
粗挽きでないと微粉が多く混ざる事と、後片付けに少し難があります。
Tips
この原始的で美味しくコーヒーを淹れられる器具は、古くから愛されています。
証拠に、別名の多さも際立っています。一例として、北米(フレンチまたはコーヒープレス)、オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカなど(コーヒーブランジャー)、イギリス・アイルランドなど(カフェティエール)、イタリアなど(スタントゥフォ)などと呼称されています。
⑧Cold Brew / Cold Drip(コールドブリュー / コールドドリップ)
詳細
別名:水出し浸漬式、水出し滴下式、ダッチコーヒー
初期目安:#10以上
水で抽出することから苦みが抽出されにくく、甘くクリーンで滑らかなコーヒーができます。
8時間〜24時間と時間のかかることから大量生産には向かず、ご家庭だからこそできる贅沢かもしれません。
Tips
16世紀ごろ、苦みの強いロブスタ種のコーヒーを美味しく飲むために考案されたと言われています。